世界のリーグ・その2

【ドイツリーグ】

ドイツ連邦共和国

ドイツの1部リーグはBundeslegaと名称し、18チームで構成されます。主要クラブは、バイエルン・ミュンヘン、1FCケルン、ハンブルガーSVなど。 ベッケンバウアー、ミュラーなどがプレイしていた60~70年代には、世界最高峰のリーグと評価されていました。 1870年代にドイツに滞在するイギリス人の間からサッカーが広まり、1887年、SCハンブルグ(現在のハンブルガーSV)が創設されたのを皮切りにクラブが増え、 1900年にドイツ・サッカー連盟設立、1902年にドイツ全国選手権が始まります。 その後第1次世界大戦による中断、第2次大戦の敗戦、東西ドイツへの分裂など、ドイツサッカーは不幸な歴史を辿ります。 1945年に東ドイツでオーバーリーガがスタート、1963年に西ドイツでプロサッカーリーグがスタートし、現在のBundeslegaとなります。 一時はリーグのレベル低下が言われていましたが、近年では海外で活躍していたドイツの人気選手が国内リーグに戻りはじめており、観客動員も回復しつつあります。 1996年、ドイツ代表がヨーロッパ選手権を制覇、また1997年にはボルシア・ドルトムントがヨーロッパ・クラブチャンピオンに、さらにはトヨタカップでクラブチーム世界一に輝き、 そのレベルの高さを証明しました。

【オランダリーグ】

1部リーグは18チームで構成されており、主要クラブは、アヤックス・アムス テルダム、PSVアイントホーフェン、フェイエノールトなどがあります。 オランダ・サッカー協会の設立は1889年とイングランドに次いで古く、オランダのサッカーはオリンピックなどのアマチュアの世界で注目を浴びてきました。 1957年にプロサッカーがスタート、70年代にはアヤックスを中心にオランダのクラブが世界の最高峰に肩を並べていました。 リーグ戦自体はあまり注目されていませんが人材の宝庫であり、古くはヨハン・クライフに始まり80年代のフリット、ライカールト、ファン・バステン、最近でもベルカンプ、 ヴィンテル、クライファートなど、オランダリーグが輩出したスーパースターたちは、ヨーロッパ各国リーグにおいて、トップクラスで活躍し続けています。

【フランスリーグ】

フランスの1部リーグは Division:1と名称し、20チームで構成されます。主なクラブは、パリ・サンジェルマン、オリムピック・マルセイユ、ボルドーなど。 フランスのサッカーは19世紀の後半、英国の貿易商や海運業者が活躍する英国海峡に面した港町で始まりました。 サッカーが世界規模の発展をするうえで、フランス人の果たした役割は大きいといえます。 FIFA生みの親であり初代会長のロベール・ゲリン、FIFA3代目会長でありワールドカップを提唱したジュール・リメはいずれもフランス人であり、 また初代のUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)事務局長のアンリ・ドロネーもフランス人であります。 しかしフランスののサッカー協会設立は1918年と比較的遅く、プロ化についても1932年になってからでした。 レイモン・コパ、ミッシェル・プラティニ、エリック・カントナなど伝説的なスターを生んできたフランスですが、主な代表選手は他国リーグでプレーすることが多いようです。